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甲本ヒロトによる弔辞/忌野清志郎の葬儀

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子分と親分:甲本ヒロトと忌野清志郎
日本のロックスターは誰? と問われれば、人によって答えはそれぞれですが、私にとっては甲本ヒロト、そしてその直系の先達と言っても多分おかしくない忌野清志郎です。

忌野清志郎の葬儀での、ヒロトによる弔辞が楽しかったので、引用し保存します。

引用元:MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/ 記事ページ

 きよしろー、えー、きよーしろう!

 あなたとの思い出に、ろくなものはございません。突然呼び出して、知らない歌を歌わせたり。なんだか吹きにくいキーのハーモニカを吹かせてみたり。レコーディングの作業中にトンチンカンなアドバイスばっかり連発するもんで、レコーディングが滞り、その度にわれわれは聞こえないふりをするので必死でした。

 でも今思えば、全部冗談だったんだよな。うーん。今日も「清志郎どんな格好してた?」って知り合いに聞いたら、「ステージ衣装のまま寝転がってたよ」っていうもんだから、「そうか、じゃあおれも革ジャン着ていくか」って来たら、なんか、浮いてるし。...清志郎のまねをすれば、浮くのは当然。でもあなたは、ステージの上はすごく似合ってたよ。ステージの上の人だったんだな。

 一番最近会ったのは、去年の11月。それは、ザ・フーの来日公演で、武道館の。その時、あなたは客席の人でした。ステージの上ではなくて。沢山の人が清志郎にあこがれるように、あなたはロックンロールにあこがれていました。僕もそうです。

 そんな一観客としての観客同士の共感を感じ、とても身近に感じた直後、あなたはポケットから何かを出されて、それは、業界のコネをフルに生かした、戦利品とでも言いましょうか、ピート・タウンゼントの使用するギターのピックでした。ちっともあなたは観客席の1人じゃなかった。ぼくがあまりにもうらやましそうにしているので、2枚あったそのうちの1つを僕にくれました。...こっちじゃねえや(ポケットの中を探る)...これだ。ピート・タウンゼントが使ってたピックです。

 これはもう、返さなくていいね。納めます。ありがとう。一生忘れないよ。短いかもしれないけど一生忘れないよ。それで、ありがとうを言いに来たんです。

 数々の冗談、ありがとう。いまいち笑えなかったけど。はは...。今日もそうだよ、ひどいよ、この冗談は。うん...。なるべく笑うよ。そんでね、ありがとうを言いにきました。清志郎、ありがとう。それから後ろ向きになっちゃってるけど、清志郎を支えてくれたスタッフの皆さん、家族の皆さん、親族の皆さん、友人の皆さん、最高のロックンロールを支えてくれた皆さん。どうもありがとう。どうもありがとう。

 で、あと1つ残るのは、今日もたくさん外で待っているあなたのファンです。彼らに、ありがとうは僕は言いません。僕もその1人だからです。それはあなたが言ってください。どうもありがとう、ありがとう!(遺影に右手を振る)

引用元:ナタリー
http://natalie.mu/ 記事ページ

キヨシロー。キヨシロー。あなたとの思い出にはろくなものはございません。突然呼び出して、知らない歌を歌わせたり、なんだか吹きにくいキーのハーモニカを吹かせてみたり。レコーディングの作業中にはトンチンカンなアドバイスばかり連発するので、レコーディングが滞り、我々はそのたびに聞こえないふりをするので必死でした。でも今考えると全部冗談だったんだな。

今日も「キヨシローどんな格好してた?」って知り合いに聞いたら、「ステージ衣装のまま寝転がってたよ」って言うもんだから、「そうか、じゃあ俺も革ジャン着ていく」って来たら、なんか浮いてるし。キヨシローのまねをすれば浮くのは当然だった。でもあなたはステージの上はすごく似合ってたよ。ステージの上の人だったんだな。

一番最近会ったのは去年の11月のThe Whoの来日公演、武道館の。そのときあなたは客席の人でした。ステージの上ではなくて。たくさんの人がキヨシローに憧れるように、あなたはロックンロールに憧れていました。僕もそうでした。

そんな観客同士の共感を感じ、とても身近に感じた直後、あなたはポケットから何かを出して、それは業界のコネを最大限に生かした、戦利品とでも言いましょうか、ピート・タウンゼントのギターのピックでした。観客の1人なんかじゃねえや。僕があまりにもうらやましそうにしているので、2枚あったうちの1つを僕にくれましたね。(自分のポケットからピックを取り出して)これだ。ピート・タウンゼントが使ってたピックです。これはもう返さなくていいよね。ありがとう。一生忘れないよ。短いかもしれないけど一生忘れないよ。

今日はありがとうを言いに来たんです。数々の冗談をありがとう。いまいち笑えなかったけど。今日もそうだよ。ひどいよ、この冗談は。うん、でもなるべく笑うよ。キヨシロー、ありがとう。

キヨシローを支えてくれたスタッフのみなさん、家族のみなさん、親族のみなさん、友人のみなさん、最高のロックンロールを支えてくれたみなさん、ありがとう。どうもありがとう。あとひとつ残るのは、今日もたくさん外で待っているあなたのファンです。彼らにありがとうは僕は言いません。僕もその1人だからです。それはあなたが言ってください。どうもありがとう。ありがとう ──。

この項、2009年6月5日追記
YouTubeに、弔辞があったので貼っておきます。

サヨナラはしない/タイマーズ
最後は、今回の葬儀にわりとふさわしげな曲、タイマーズの『サヨナラはしない』で締めましょう。

映像はちょっとアレですが......。

↓このCDの、最後に入ってる曲です。

忌野清志郎

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やっぱり、他人だと実感わかないのか涙は出ない
090506imawanokiyoshirou.jpg忌野清志郎が亡くなった。

ネットのニュースを見て、ひとり部屋で「えっ!」と2秒ほどフリーズしてしまった。

ガンで入院していたのは知っていたし、そして「もしも死んだら泣くかも」とも思っていたのだが、涙は出なかった。

ブルーハーツ→RCサクセション
私は、リアルタイムでRCサクセション全盛期を知っている年代ではないが、家に、知り合いのオッサンが持ってきたRCサクセションのテープがあったため、彼らを子供の頃から知っていた。

しかし、しっかり聴いたのはブルーハーツ以後だ。

ブルーハーツでロックにふれ、そして日本のロックをさかのぼりRCサクセションを聴き始めた。

その後はタイマーズとか忌野清志郎のソロとか。

清志郎きっかけで!
あと、坂本冬美が好きなので、細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美のユニット、HISのCDもよく聴いた。

ちなみに、私が細野晴臣という人を知ったのは、HISがきっかけだ。

YMOの音楽は何かのBGMなどで親しみはあったのだが、「ああこの人がやってたんだ」と気づいたのはHIS、ひいては忌野清志郎のおかげだ。

心にしみるメッセージソングたち
忌野清志郎の歌は、優しい歌や美しい歌、楽しい歌、皮肉たっぷり、反体制などいろいろある。

中には聴いてて「う~ん、これはちょっと微妙だな~」と思う歌もあったが、大半は大好きだ。

特に、十代によく聴いたので、皮肉や反体制の気持ちが込められた歌にはアツくなった。

LONG TIME AGO/タイマーズ

清濁あっての楽しさ
人が死ぬと、わりと美談にまとめられることが多い。

今回のことで、優しげな歌しか知らない人、優しげな歌しか知らされなかった人が、汚い歌を知ったら「どう感じるんだろう?」と私は思う。

そして、これをきっかけに、汚い歌も多くの人が楽しんでくれるといいと思う。



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